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当院では2012年より、作業療法に、ブレインジムを取り入れたプログラム(ブレイントレーニング)を実施しています。
ブレインジムとは、フジテレビ系で放送されていたドラマ「ラスト・ホープ」で紹介されていたのをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。主人公相葉ちゃんの登場シーンで、発想力を鍛えるための運動と称して、手で反対側の膝を叩きながら足踏みしたり、親指を∞の形で動かすのを目で追ったりといったエクササイズがそれです。
ブレインジムとは簡単にいうと、その名の通り「脳(ブレイン)」を活性化させる「体操(トレーニング)」のことです。いつでも、どこでも、楽しく、簡単に行える26種類のエクササイズを用いてこころと身体のバランスを整え、その人本来の能力を発揮することで、よりよく生きることをめざすプログラムです。
心と体、右脳と左脳、大脳と中脳の統合を促進して、学習能力を向上させ、時に人生に有意義な気づきをもたらすこともあります。
教育者で脳の研究者でもあるアメリカのポール・デニッソン博士らによって教育キネオロジー(運動学)の基本プログラムとして1980年ごろに開発されました。当初は読書障害の治療を助ける補助的なものとして用いられていました。
ブレインジムのひろがり
現在では世界80ヶ国以上で医療や学校の現場で、またスポーツ選手やビジネスマンのメンタルトレーニングなど幅広い分野で活用されています。 日本には2006年と比較的最近になって協会が設立され、徐々に拡がりをみせています。
イギリスでは公立学校の授業にもとり入れられ、教師が発達障がいや学習障がいのある児童に働きかけて成果を出しています。世界では学校や教育現場で、学習の準備をするためのエクササイズとして用いられています。
ビジネス分野での能力アップやストレスケア、認知症の予防と療養、世界レベルのアスリートが本来の能力を発揮するためのツールなど、様々な分野に応用されています。一説によるとアメリカオリンピックチームのトレーナーの多くがブレインジムトレーナーのようです。
当院では6名のスタッフ(医師、看護師、臨床心理士、作業療法士)が、協会インストラクターのブレインジム基礎クラスを受講いたしました。その後院内導入の取り組みとして、ブレインジムを積極的に実践しています。