リワーク(復職支援)

当院は、日本うつ病リワーク協会認定施設です。

リワークとは、REturn to WORK(=復職)。
うつ病などで休職している方などを対象とした、職場復帰(リワーク)と再休職予防のためのプログラムです。

リワークとは?

いきなり職場へ戻って働きはじめるのではなく、職場の環境や状況を想定して実施されるさまざまなリハビリプログラムを通じ、再発リスクを軽減させ、復職準備をサポートします。

2021年4月より、メタ認知や認知機能リハが加わりました。 より短期間で、内容充実の8週間コースへリニューアルされました。

ひとつひとつ、階段をふみながらのリハビリテーションができます。

目的やメリット

●規則正しい生活リズムを整える
職場復帰後の生活を見据え、生活リズムつくりをサポートします。

●集中力や体力の回復を図る
働くための体力、集中力を養うためのリハビリを行います。

●心身のコンディションを整える
病気の理解を深め、ストレス対処方法を学びます。

プログラム内容

同じ悩みを抱える仲間や、医師・スタッフと一緒に、復職への準備を整えていきましょう。生活リズムの改善、基礎体力と集中力の回復、自己管理スキルの養成、再発予防のために認知面や行動面の変化を促進するようなプログラムを実施します。

通院しながら復職準備を行いたい方
外来リワークプログラム

午前
9:30~11:30
午後
13:30~15:30
VCAT-J(個別)メタ認知
個別OT
個別OTZUNBA
マインドフルネス
オフィスワーク認知行動療法
VCAT-J言語セッション心理教室

入院中から復職準備を行いたい方
入院リワークプログラム

午前
9:30~11:30
午後
13:30~15:30
VCAT-J(個別)メタ認知
個別OTヒーリング
個別OTZUNBA
マインドフルネス
オフィスワーク認知行動療法
VCAT-J言語セッション心理教室

※認知行動療法で使用するテキスト(840円)が必要となります。
※身体を動かす活動もありますので、運動ができる服装のご準備をお願いします。

参加者の声

ご利用に関して

1クール 12週
全プログラムに参加していただきます。

入院リワークプログラムは入院中のプログラムですが、途中で退院になった場合、外来からの参加もできます。

※休職中の方だけでなく、辞職して就職を目指す方へも対応可能となりました。

費用について

保険診療内で行います。

自立支援医療制度を利用することができます。自立支援医療制度を利用することで、医療費が1割負担になり、また1ヵ月あたりの自己負担上限額が設定されます。

参加するには

当院での通院・または入院の方が対象となりますので、まずは主治医にご相談ください。

活動時間月曜~金曜 (土祝日はお休みです)
午前 9:30~11:30 / 午後 13:30~15:30
実施期間1クール 8週
対象者現在休職中または離職しているが再就職を目指す方

担当スタッフよりメッセージ

臨床心理士
集団認知行動療法担当

発言しやすい雰囲気を作り、それぞれが工夫できそうなことや何かしらのヒントを得てもらう事を大切にしています。これまでの思考パターンを急に変えるのは簡単なことではありませんが、少しでも自分を大切にできる考え方を、一緒に身につけていけたらと思います。無理の無い範囲で、出来ることから取り組んでいきましょう。

作業療法士
個別OT/心理教育担当

「何かをしたい!作りたい!」という意欲を引き出し、作業を通じて達成感、自己の肯定感を得られるような関わりを大事にしています。また、活動を通じてご自身の考え方や行動パターンに気付くことも重要です。ひとりひとり個性があり、抱えている問題や想いはそれぞれ違いますが「復職したい」という思いを大切にし、チーム一丸となってサポートしていきます。

精神保健福祉士
心理教育/オフィスワーク担当

社会資源(※)を知ることで「誰かに相談してみよう」と思えるような情報提供をしています。様々な職業、それぞれの復職過程もあり、職場との調整をどのようにしたらよいかと奮闘しています。体調やモチベーションを保つことが難しい時もあるかと思いますが、職場で同様のことが起こった時にも対処できるよう一緒に取り組んでいきましょう。

※社会資源=問題を解決するために活用される各種制度。施設、情報など福祉サービスの総称。例/社会保険制度、相談窓口など。

看護師
脳と体のエクササイズ担当

まずは気楽に取り組んでもらえるように、堅苦しくならないような指導を心がけています。よく分からないと言われていた方も、回を重ねるごとに効果やご自身の変化に気付いてもらえています。好きなエクササイズを続けたり、仕事に取り組む前、緊張した時など、日常のちょっとした場面でブレイントレーニングを取り入れてみてください。